ひきこもり対策推進事業の2つ目の柱である、
「ひきこもりサポーター」についても見ていきます。
これもひきこもり対策推進事業の実施要領に掲載されているので、
まとめてみましょう。
ひきこもりサポーター関連の事業は
1 ひきこもりサポーター養成研修事業
2 ひきこもりサポーター派遣事業
の2つに分かれます。
ひきこもりサポーター養成研修事業を見てみると、
この事業の実施主体は都道府県と指定都市となっていて、
適切に事業が運営できる団体などに事業委託することが可能となっています。
またしても、金と口だけ出す事業が・・・。
そして、
ひきこもりサポーターの養成研修を開催し、
研修を終了したサポーターの登録と名簿管理をすることが
事業の内容となるわけです。
ちなみに、
サポーター養成研修の中身としては、
ひきこもりに関する基礎知識をつけさせることが目的となり、
ひきこもりの概要や支援方法、支援上の注意点などを習得することになります。
ある自治体では、わざわざ偉い先生をお呼びしてやっているようです。
高尚な話を聞いて、ひきこもりをわかった気になって、
訪問して高い位置から説教って感じになったりしてませんかね・・・。
サポーターになろうとしている人に限ってこういう感じになると思います。
もうひとつ厄介なのが、市町村との連携を図るところと
サポーターの派遣は市町村が実施主体となることです。
その派遣事務をするのは公務員ですので、
「アレな感じ」の人がたくさんいるってことです。
具体的に言うと、
この事業を活かそうとしない人もいるでしょうし、
実力も知識もないくせに、団体に技術的な助言や指導をされたくない
とほざく公務員もいるわけです。
つまり、この事業の成功の鍵は
1 サポーターがひきこもり本人と分かち合えるのか
2 この事業を本当に活かそうとする市町村の職員がいるのかどうか
というところでしょう。
1からして難しいところです。
この研修に参加した時点でひきこもりを「なんとかしよう」
と思っているわけですから、
支援に入ったところで「もめる」ことにもなるんじゃないでしょうか。
挙句の果てには捨て台詞を吐いて返ってくる人も現れ、家族から苦情が・・・
なんていう未来が見えるような気がします。
誰でもサポーターになれるチャンスがあるということは
そういう人も混ざるということですからね。
そしてそういう人の方がこういうことに関心を持ったりするものだったり。。。
さらに、2のそういう職員がいるのかどうかという点。
結構きついでしょうね。
そういう職員にとっては、
ひきこもりの本人が抱えている悩みや立場ということはどうでもよく、
面子を気にしたりや自分が責任を負わないようにするので必死です。
とは言え、
「サポーターを派遣してください!」と言うのは、本人か家族の希望によるもの。
それはさすがに無視することはできないので、派遣はされますけどね。
じゃぁ、この事業が成功する鍵はなにか。
そんなの見えてこないです。
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