ブラック助成金〜厚労省の人材不足対策検討会議にて

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厚生労働省が
景気の回復傾向などにより人手不足への懸念が強まったため、
その対策会議が開催したようです。

飲食業や流通業などで人手不足感が強まっていること、
介護や医療など、もともと人手不足に悩んでいた業界では、他の職種に人材が流出しより深刻化していることが報告され、
人手不足が深刻な職種では賃金が低く休暇が取りにくいことなど、共通の課題があることが指摘されたところ。

また、
介護業界や中小企業など、自力での処遇改善に限界のある事業所を対象に、
賃上げなど労働環境の向上につながる取り組みに対して助成金を拡充することを検討されたところ。(NHK NEWSWEB)

さて、この話題がネット上では、
飲食業で人手不足が強まっており、助成金を拡充することを検討されている
というところから、
ワタミやすき家(ゼンショー)といった
ブラック企業に対して助成金がでるという結論に至っています。

まぁそういうふうに見えなくもないもないわけですが、
介護業界や中小企業など、自力での処遇改善に限界のある事業所を対象
とされていることから、ワタミやゼンショーは対象にならないでしょう。

これを対象にするようであれば、どれだけ議員から圧力かけられたのか
という感じになるかと思います。

 

また介護、いつもの介護

注目すべきは介護業界が範囲となっているところ。

介護業界への賃上げ助成は、本当に何度もやられている愚策です。
近年であれば、
介護職員処遇改善交付金などによって賃上げされているはずなんです。

しかし、この体たらく。
ほんと、なんのためにやっているんでしょうね。

効果のないものを何度も何度もやる。
こっちのほうが問題でしょう。

また、ワタミもゼンショーも介護事業に参入している事実があります。
そこを経由して助成金をいただこうとすれば
いただけてしまう制度になるんじゃないでしょうか。

うまくやりそうですしね。

 

本当に人材不足か

さて世の中は本当に人材不足なんでしょうか。

そんなことはないでしょう。働ける人はいくらでもいるはずであって、
人材不足じゃない業界のほうが普通でしょう。

賃金が低いことが主たる要因として人材不足になっている
だから賃金をあげるための方策が必要だ!
というのがこの会議の落とし所でしょうが、

すき家の時給は上がり続けているようですが。

もちろん
介護職員は賃金が低いからなりたくないというのはありますが、
あんな辛い仕事をやりたくないという方が現実的です。

さらに、
いじめや派閥など職場環境も悪いところが多いのも現実。
そんな中でお金上げるから働けといっても、それはちょっと・・・。

もっと言えば、特に収益が増えるわけではないので、
賃金あげれば助成しますというようなものを作っても、
賃金アップは一時的なものに過ぎないわけですしね。

 
こうやって
何度も何度も同じことしか考えられない。
そして効果が出てないことの反省はない。
良く平気な顔して今回の会議で話をしているなぁというのが素直な感想。

でも、
そんな人たちの集まりが日本の中枢という現実。

これが一番怖い現実なんですよね。。。


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