ミヤネ屋はブラック擁護ではなく教育批判をするべき

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ミヤネ屋で、すき家やワタミで一時休業や閉店が続いていることが紹介されました。

その中で、
インターネットですぐ評判が回ること、ブラック企業だと噂が流れると、
人を募集しても全然応募がないことになると解説があり、

これに対して、
風評被害のお店がいっぱいあるとコメントがあったわけです。

 

時代が読めないと辛い

まず思うのが
風評被害と言っているけれども、
実際に過労で亡くなっているのも現実にあるわけですので、
一概に風評被害とはいえないでしょう。

また、結局企業がブラック企業である噂を否定することもせずに
そのうち収まるだろう程度に考えて
放って置いた結果が招いた状況ではないかと思います。

相当見通しが甘いわけですが、
これは時代の状況が読めなかったと言った方があってるかなと思います。

先日のゼンショー社長の「3K発言」あたりを見ても
時代を読めていないのはわかる気がします。

自分の感覚が今の感覚だと思っているんでしょうね。
ズレまくっていることにも気が付かずに。

つまり、企業側としては、
人が集まらないのは何故なのかもわかってなかったということでしょう。

もしくは、社員たちは普通に気がついているのに、
トップがわかっていないから対応が遅れたということでしょうか。

 

そもそもの問題はなにか

さて、
ミヤネ屋でピントがずれたことを言うのは
そんなに珍しいことではないけれども、
そもそもの問題はどこにあるのか
ということを考えないといけないと思います。

上の世代においては、働くことは善とされており、
基本的に働くこと以外の選択肢はなく、
働くことが生きる目的になり得る。

しかし、
今の世代においては、働くことは一応善とはされているものの、
働くこと以外の選択肢が多く、
働くこと自体が生きる目的にならないわけです。

実際のところ、新入社員の意識調査において、
「どのぐらいまで出世したいか」との問に対し、
「平社員のままでよい」とした回答が
9%と前年度より3%増えた結果になっている状況。

この結果をみると
社員が企業に求めているものがなくなりつつあるのかなと思います。

 

労働者養成ができなくなった現代教育

ミヤネ屋の描く労働者とは、
文句も言わず黙々と働く「戦前戦後の労働者像」であるわけです。

もちろん、
学校においては継続して労働者養成教育が施されてきたわけですが、
段々と労働以外の選択肢があるということがわかるようになってしまい、
「労働者たれ」というマインドコントロールが
いまいちきかなくなってきてしまったわけです。

ということは、
ミヤネ屋としては教育批判をするべきだった
ということが言えるんじゃないでしょうか。

教育がうまくいっていないから
仕事をするという意識がおかしくなってきている。
だから人が集まらないという状況になっているんだと。

もはや「今の」教育でどうこうできる時代ではありませんが。


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