認知症サポーターキャラバンとは何か

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認知症サポーターキャラバンとは
平成18年ごろから始まったこのキャラバン。
いったい何を目的として、何を行っているのか
ということをまとめてみます。

このキャラバンは「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」
という構想の一環として実施された事業で、
「認知症サポーター」を全国で養成し、
認知症になっても安心して暮らせられるまちづくりを目指しています。

認知症サポーターは認知症という病気の理解している状況で、
ある程度の対応方法も学んでいます。

だからこそ、まちに住んでいる人が認知症になったとしても
理解を得られ、ある程度の支援も見込めるために、
安心して暮らせるということになるという理論です。

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認知症サポーターになる

認知症サポーターになるには、
認知症サポーター養成講座を受講すれば良いだけ。
つまり、誰でも認知症サポーターになれます。

講座自体は、大体1時間〜2時間ぐらいで
認知症の理解と認知症の人への対応方法を学びます。
基本的には座学で終了です。

それではどこでやっているのかというと、
一つは市町村が独自で開催している場合。
広報誌やホームページなどでお知らせされることが多いです。

もう一つは、自分たちで企画して市町村から講師を派遣してもらう。
自分たちの都合によって開催できる反面、
人数は集めるように言われる可能性もあったりします。

ちなみに、講師はお礼などは無用です。
そのため、人数さえ集められれば、結構気軽にできると思います。

 

いろいろな広がり

最近では、スーパーなどで認知症の人がお金を払わず、
商品を持ってきてしまうといったケースも増えてきています。

その際きちんとした対応ができるようにと
認知症の理解の他に、ケースワークやロールプレイング
といったカリキュラムを取り入れているところもあります。

また、
小学生、中学生に対しては、それぞれ専用の教材を新たに作ったりと
認知症サポーターも色々と広がりをみせています。

ちなみに、
認知症サポーター養成講座を受講した証として、
オレンジリングというゴム製のブレスレット(腕輪)を貰えます。

これをはめて欲しいという意味合いだったわけですが、
スーパーなど食品を扱う場所などでは、
オレンジリングは衛生上問題ありと考えられたため、
最近ではピンバッジが配られることもあります。

 

キャラバン・メイト

この認知症サポーター養成講座の講師も
この認知症サポーターキャラバンの一環として養成されています。

それがキャラバン・メイトと言われている人たちです。

6時間程度の講義・演習を経て、
キャラバン・メイトとして認定されます。

きちんと証ももらえたりするので、
ちょっと重みがあったりもします。

そして自分の住む街に帰り、
市町村などから要請を受け、
いろいろなところで開催される
認知症サポーター養成講座へ派遣されます。

 

認知症サポーターの問題点

認知症サポーターは認知症のことをきちんと理解して、偏見のない世の中にする
というところが一番の目的となっているので、
サポーターになっただけでも良い影響を及ぼすことになりえます。

良いことづくしにも思えるんですが、問題点もあります。

それは、
ただ受講しただけで終わるってしまう場合が多いこと。

認知症サポーターになったとしても、
市町村が何も役割を提供していないことがほとんどです。

国や都道府県から養成しろ養成しろ
と言われたから養成しただけですけど。というような態度だったりします。

きちんと考えて活用している市町村と
認知症の人が安心して暮らせる度合いの差が
こういうところで開いているのが現実だということです。

 
また、キャラバン・メイトについても、
一度も認知症サポーター養成講座の講師になることもなく、
受講しただけで終わる人が大多数となっているのが現実。

介護職としての一資格となりつつあるということです。
講師をする前提で受講しているにもかかわらずです。

実際に講師として声をかけられたら「やりません」とか平気で言います。

認知症サポーターキャラバンは
あくまでも「税金」を使って展開されている
ということをもっと意識するべきだということです。

必要ではないことはしないということが重要だということです。


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