NHKとかの宇宙関連の番組で、
「宇宙ステーションから見た地球」
とかNASAの映像が流れたりして、
「地球って綺麗だなぁ」と思ったり。
その一方で、
JAXAがロケットの打ち上げ成功!
とかの話なんかも、ニュースで取り上げられ、
「やったね!」とか思ったり。
そういったニュースとかで、
よく見る「NASA」と「JAXA」は、
何か違うんだろうか。
そこで、
「NASA」と「JAXA」の違いをちょっと調べてみましたよ!
概要・目的の違い
NASAは、
National Aeronautics and Space Administrationの略で、
アメリカ航空宇宙局のこと。
JAXAは、
Japan Aerospace eXploration Agencyの略で、
宇宙航空研究開発機構のこと。
どちらも宇宙開発に関する機関で、
- NASAはアメリカの機関
- JAXAは日本の機関
という違いがあります。
この2つの機関が運営されている「目的」は、
地球や宇宙の研究し、開発することで、
宇宙という場の利用の促進を図ることです。
このように、運営の目的は、
どちらも共通しているわけですが、
明確な違いもあるんです。
それは、
JAXAは、宇宙の研究・開発を
「平和的な利用」を目的としているんですが、
NASAは、平和的な宇宙研究・開発だけではなく、
「軍事目的」での研究・開発という目的ももっています。
この軍事目的とも「するのか」「しないのか」ということが、
JAXAとNASAの大きな違いとなります。
両国が抱えている状況や戦略が違うので、
目的も相応に変わってくるということです。
予算と人員の違い
続いて、宇宙開発予算や、人員を見ていきます。
実は、この予算や人員についても、大きな違いがあるんです。
【予算の規模の違い】
2010年度の宇宙開発予算を比較すると、
- NASAの予算額は、約18,000億円
- JAXA の予算額は、約1,800億円
単純に10倍もの開きがあります。
ちなみに、
これは日米ともに、宇宙開発全体の予算額ではないんですね。
アメリカであれば、国防総省にも宇宙開発予算があり、
日本であれば、省庁ごとに宇宙開発予算があったりします。
それを含めた宇宙開発の総合的な予算はというと、
- アメリカの宇宙開発予算総額は約46,000億円
- 日本の宇宙開発予算総額は約3,400億円
となり、10倍以上の開きになるわけです。
【人員の規模の違い】
続いて、人員の規模で比較してみると、
- NASAの人員は約18,500人
- JAXAの人員は約1,600人
となっています。
これも予算と同じく、
10倍以上の開きがあるという結果です。
1,600人が少ないとは言わないまでも、
やれること、やれる範囲には差が出てくると思います。
予算が少なくて、人員も少ない状況では、
残念な結果になるのが世の常。
でも、ここで終わらないのが、
日本が技術大国と言われる所じゃないかと思います。
何が起こったかというと、
「ロケットを安く開発しよう!」
という考え方が出てきたんです。
アメリカでのロケットの開発費が、約2,700億円かかっていたんですが・・・。
日本での同等のロケットの開発するとき、その開発費は約1,800億円と
1,000億円ほど安く開発されているんです。
アメリカは、とりあえず良いモノを作れれば良し、という考え方。
でも、日本は良いモノを作るとともに、
「安く」ということにも、着目したわけです。
こういった考え方も、大きな「違い」になってます。
予算規模には、大きな開きがあるけれども、
予算が無いなら無いなりに、なんとか費用を抑えて対抗しよう!
という考え方が日本にはあるってことですね。
最後に
NASAとJAXAは、圧倒的に規模が違うものの、
- どちらも宇宙を有効に活用しよう
- 今後の技術の発展につなげよう
という考えの元で動いているわけです。
今後、宇宙開発がどうなるのか、
そこに日本はどう関わっていくのか。
そして、そこで掴んだ技術や成果を、
どう社会へ転用していくのか。
こういうことまでは、
なかなか見えてないようです。
宇宙は、子どもの夢にもなるし、
大人だって夢を見ることができるもの。
だからこそ、
少しずつでも、宇宙が身近なものになれば良いな
って、思いますね〜^^
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