暖冬だ!暖冬だ!
と結構毎年のように言っているような気がするのは、
私だけでしょうか。
でも、
その暖冬だと言われても、
あまり暖冬だったという記憶がないような気もするんですよね。
その理由としては、
「普通に雪が降っていたから」
というところがあると思います。
そこで、今回は、
暖冬と雪の関係について考えていきます!
そもそも暖冬って?
暖冬とは、
その名のとおり暖かい冬のことなんですが、
気象用語を使って言うと、
「冬型の気圧配置が続かない」状況のことで、
具体的には、冬の平均気温よりも高め(0.5℃程度)な冬のことです。
暖冬でなければ、
よく言われる「北からの寒気」が流れ込んで、
寒さと雪をもたらすわけですが、
寒気があまり流れ込んでこないために、
「暖冬」と言われる状況になるわけです。
でも、なんで、
寒気が流れ込んでこないんでしょう?
エルニーニョ現象が暖冬の元
エルニーニョ現象は普通の言葉になってきてますね。
なんとなく、猛暑のイメージもあるんですが、
エルニーニョ現象とは、
太平洋の赤道付近の東側の海面温度が上昇することで、
これが影響して、冬の寒気が南に下がってくるのを邪魔します。
そのため、
寒気が日本に猛威をふるうことが難しくなって、
寒さが和らぎ暖冬になるという手はずになります。
ということは、
暖冬だとやっぱり雪は少なくなりそう?
暖冬だと雪が少ない?
暖冬だと暖かい冬なので、当然のごとく雪が少ない!
と思いがち。
でも、
必ずしも雪が少なくなるとは言えないんです。
過去にも暖冬なのに大雪に見舞われたこともあります。
2009年では、暖冬・豪雪の傾向がありました。
雪が降る流れとしては・・・
偏西風によって、大陸からの寒波が流れてくると、
日本海で大量の水分を吸収して、
太平洋側に雪をもたらします。
そして、
北からの寒気がくるのが大変というだけで、
寒気が来ないとわけではなく、
暖冬のため海水の温度がいつもより高い。
となると、
偏西風などによって取り込まれる水の量が増え、
結果として、大雪が降る。
という可能性もあるということです。
結論としては、
「暖冬=雪が少ない」という考え方は成り立たない
と思っていた方が正しいです。
やっぱり冬は冬
暖冬だからもうコートもいらない!
なんてことになるわけではないので、
基本的には例年どおりの冬として過ごすことが大事です。
雪が降る可能性は、いつだってありますからね。
災害規模になるかどうかは、
結局はその時になってみないとわからないので、
大雪・豪雪になっても大丈夫なように、
ある程度の備えはしておきたいところです!
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