消費税増税のタイミングでの牛丼価格競争の理由はなにか!

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2014年4月1日からの消費税の増税を契機に
吉野家の牛丼が280円から300円になり、
すき家の牛丼が280円から270円となったのはご存知だと思います。

吉野家が価格を上げるに見合うサービス(味)の提供にシフトし、
より良いサービスによる顧客の獲得を狙う一方で、

すき家は価格を下げることで
ほかが値上げとなる中、すき家は価格を下げますよ!
と顧客の心理に訴えて顧客の書く遠くを狙っています。

この「消費税の増税」というタイミングで仕掛けるのは常套手段です。

値上げもしやすいし、値下げもしやすいということです。

いつもであれば、
吉野家は追随していたところを、今回は真逆の方向に動き出したわけです。

今回はちょっとおもしろい展開が期待できるんじゃないでしょうか。

 

値上げ・値下げの狙いは?

値上げについては、
消費者側から考えると許しがたいと思えども、
他の価格も軒並み上昇するので、
いつもよりは目立たなくなります。

そのため一斉に値上げしてしまえば、
よくわからないうちに価格が浸透していきます。

逆に、値下げや変更なしについては、
ほかが値上げしますが、うちは値上げしませんよ!
ほかが値上げする中、家は値下げしちゃいます!
と消費者に訴えかけることが可能になります。

絶好のアピールの時期になるわけです。

多くの消費者の今の心理には、
「安い」ということが正義であったりするので、

そういう意味合いでも、
吉野家が価格を上げ、すき家が価格を下げたことにより、
なんで吉野家は価格を上げたのか!
という意識を芽生えさせる効果も生まれてくるわけです。

そのため、
価格は安いほうがいいよねという心理状態を作り出し、
顧客獲得を狙えるということになります。

 

消費者は牛丼に何を求めているのか

消費者は牛丼に「おいしい味」というものを求めているのかな?

結局、
「安いから食べる」という図式が生まれていたと思います。

吉野家が「味がおいしくなりました!」と言っても、
誰が食べてもその違いが分かるのであれば効果は大きいと思いますが、
そこは主観的な部分。

現状では味よりも価格というところで、
牛丼を食べている人も多いと思います。

 
例えば、
先日、なか卯に入って食券を買っているとき、
横でタクシーの運転手さんが
「あれ?あれ?」と何か不思議がっているので聞いてみると、

運「牛丼のボタンがどこにあるかわかる?」
と言われ、

私「なか卯から牛丼なくなって、牛すき丼みたいなのになってますよ〜」
と教えて上げたところ

運「値段高いならいらないわ」
と行ってしまいました・・・


結局のところ、
牛丼は安くて腹持ちが良いものという程度の認識でしかなかったところに、
「美味しくなったので、価格を高くします」と言われても
そんなことには興味が無いということですね。

 

今回の対応の差によって見届けたいところ

とは言え、
吉野家がどういう状況になっていくのかということを見てみたいですね。

すき家一人勝ちになれば、
今までと変わらない状況でおもしろくはないんですが、

逆に吉野家の状況が好転したとき、
それは価格から味へのシフトしたものと見ることも可能だと思います。

吉野家とは30円の差、
松屋とは20年の差、
この差に味の違いというものが感じられるのか。

判断を下すのは消費者というわけです。

結果がたのしみです!


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