介護職員の離職問題は本当に給料だけの問題?

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介護職の低い賃金で離職が相次いでいる。
そういう記事が上がっていました。

さて、これは、問題だ問題だとずーっと言われてきているわけですが、
大して良くなったという実感は持っていないと思います。

とは言え、
国も何もしなかったわけではないのです。
介護職員の給料を上げるために、直接お金を渡してみたりしてます。

得意の「お金あげます施策」というやつですね。
これしか考えつかないんでしょうけど・・・。

 

無策ではないけれど、無策に近い

根本的解決を目指さず、
こういう短絡的なことばかりやるのは、いい加減やめて欲しいものです。
結局、記事では他職との格差がありすぎるという結果になっているわけですし。

行政はなぜお金をすぐにあげようとするのかというと、
「考えるのが簡単だから」です。
(逆に言えば大して考えなくても良いからとも言えます)

もっと言えば、
効果が見えないような事業をやりたがらないからでもあります。

単純にお金をあげるということは何らかの効果が見えるわけです。

今回の介護職員の給与水準についても、
お金をあげることによって1%だろうが0.1%だろうが
給与水準が上昇していれば、
対外的には「効果があった」と説明できるわけですね。

実際、ある程度の効果は出るのは間違いないですし。

なぜなら、
単純に職員にお金を渡すような施策ですので、
無理矢理賃金水準を上げたにすぎないということです。

 

介護費用に押しつぶされる日も近い

さて、
一方ではお金を上げることで無理矢理に賃金水準を上げてみたわけですが、
他方では、介護保険のお金が足りないとヒーヒー言ってるわけです。

介護施設や事業所は基本的には介護保険のお金で賄われているわけなので、
介護職員の賃金が上がると介護保険に相応の負担がかかる

そうなると介護保険料を上げる必要が出てくる。

保険料を上げていくのも限界があるので、
永遠に税金で介護職員の給与をサポートしなければならない。

全世代で介護費用の負担で一杯一杯になるんじゃないでしょうか。
これが本当に良い未来なのかどうか・・・。

 

介護職員の意識向上の必要性

とは言え、
介護職員のレベル差がありすぎるので、
一律に給与水準が上がるのはどうかなというところもあります。

職にあぶれなんとなくやっているだけの職員
こっそりと虐待をしている職員
知識・技術の向上も考えず、ずっと同じ介護をする職員

はっきり言えば、こういう職員が多いのも現実です。

根本には給料を上げることで、
こういった職員が減ると考えている部分もあるんでしょうが、

給料を上げることで、そういう輩が職に就かないことを目指すのではなく、
職員の意識が変わったことによって
給料が自然に上がるということを目指すべきだったということです。

給料が上がることで人を呼んだり、引き止めたりするのではなく、
その人が素晴らしい行動を行った結果から、
給料が上がるような体系作りを厚生労働省には進めて欲しいところです。


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